ご高承のとおり、PCBは日本の高度成長期において、絶縁体や不燃性等に優れた特性を有することから、トランス、コンデンサー、蛍光灯の安定器等の電気機器をはじめ、感圧複写紙等幅広い用途に利用されてきました。しかしながら後に、その毒性が社会問題化し、昭和47年にPCBの製造は中止されましたが、長年にわたる長期保管により環境汚染が懸念される状況となりました。
その後、これらのPCB廃棄物の廃絶に向け、平成13年に国際条約(POPs条約)が採択され、国内においても同年に 「PCB廃棄物特別措置法」が制定、平成16年12月より国家プロジェクトとして、北九州市の若松の地から無害化処理が開始されました。弊社は、鉄鋼製造で培った技術・技能・管理・人材を最大限活用し、本国家プロジェクトに対応するため設立された操業会社です。
社として貢献すべきは、ご契約頂いている中間貯蔵・環境安全事業株式会社 北九州PCB処理事業所(JESCO北九州事業所)様と、本施設の操業を安心して見守って頂きたい北九州市民の皆様です。
弊社は、国(環境省)や行政(北九州市)からのご指導を真摯に承り、JESCO北九州事業所様の指示に沿って、以下の3点を改めて胸に刻みつつ、弊社の使命を全うするまで、安全操業を継続してゆく覚悟です。
1. 安全(衛生)・環境・防災管理最優先主義の徹底
2. PCB廃棄物の最適無害化処理に資する操業技術力の絶え間なき向上
3. 北九州市民の一員として徹底的に安全に拘る誠実な活動を通じ、
「無害化処理施設」を支える誇りと、安全文化醸成への貢献
皆様のご理解とご指導・ご協力をよろしくお願い申しあげます。
2004年 1月27日 | 北九州環境プラントサービス株式会社 設立 |
2004年 4月 | 安全作業手順書作成。日本環境安全事業株式会社へ提出 |
2004年 4月 | 日本環境安全事業株式会社との第一期処理施設運転契約締結 |
2004年 11月 | 作業安全対策が必要な設備改善350件を、施設を建設するJVに提案 |
2004年 12月 | 日本環境安全事業株式会社北九州PCB事業所の開業 |
2005年 8月 | 設備保全管理強化プロジェクト発足作業環境改善プロジェクトの発足 |
2006年 9月 | 日本環境安全事業株式会社のISO14001認証取得へ協力 |
2007年 1月 | 第2期施設設計支援業務を受託 |
2007年 9月 | 第2期施設 作業標準書案作成業務を受託 |
2009年 6月 | 第2期施設(真空加熱分解設備・液処理設備)の営業運転開始 |
2009年 7月 | 第2期施設(プラズマ溶融分解設備)の営業運転開始 |
2019年 3月 | 第1期施設 トランス類・コンデンサ類等 適正処理完了 |
2023年 3月 | 第1期施設 関与完了 |
現在継続中 | 第2期施設 安定器等・汚染物・小型電気機器の処理 |
注)2014年 日本環境安全事業株式会社は中間貯蔵・環境安全事業株式会社へ社名変更しました |
日鉄環境エネルギーソリューション株式会社(10%)
ギラヴァンツ北九州
若松鉄人JAZZ
株式会社アステック入江
山九株式会社
山協港運株式会社
高田プラント建設株式会社
日鉄環境株式会社
日鉄テックスエンジ株式会社
三島光産株式会社
吉川工業株式会社